立憲民主党の野田佳彦元首相は24日、9月の党代表選を巡り、同時期に行われる自民党総裁選に埋没しないよう政治改革を訴える考えを示した。「政治とカネの問題を一番アピールしていく。衆院選で自民、公明両党を単独過半数割れに追い込む。それにつながる代表選にしなければいけない」と語った。

出馬意向を固めた泉健太代表は代表を務めた約3年間の実績を強調、立候補表明した枝野幸男前代表は地元活動を進めた。

野田氏は栃木県那須塩原市で記者団の質問に答えた。取材に先立つ講演で総裁選について「派閥裏金事件に深い反省もない人たちがにぎやかに行っている」と批判した。

23日に講師として出席した日本維新の会の勉強会で、政治改革のための法案を野党で共同提出するよう維新に提案したことを明らかにした。自身の代表選対応に関しては記者団に「熟慮中だ」と述べるにとどめた。

泉氏は地元の京都府長岡京市で記者団に「自分なりには難しい3年間、務めを果たした自負がある」と語った。24日は農業政策を巡り、米屋や農家を視察し、品薄状態にあるコメの現状について意見交換した。

枝野氏はさいたま市で開かれた盆踊りに参加し「頑張ってください」などと激励を受けた。枝野氏は記者団に「30年以上育てていただいた地元の応援が私の基本だ」と話した。

〔共同〕

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