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茂木氏のこれまで
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党内でも屈指の政策通 ワインにもこだわり
岸田総理大臣の後任を選ぶ自民党総裁選挙に向けて、4日午後、茂木幹事長が記者会見を開いて立候補を表明することにしています。経済再生や地方活性化に取り組む考えを強調するとともに、政治とカネの問題を受けた党改革への決意を示すものとみられます。
総裁選挙は、閣僚や党幹部による表明が相次ぐ中、岸田政権の政策や政治改革の方向性を継承するかどうかも選挙戦の争点になる見通しです。
茂木氏のこれまで
茂木敏充氏は衆議院栃木5区選出の当選10回で、68歳。
総裁選挙には初めての挑戦です。
東京大学を卒業したあと商社や新聞社、外資系コンサルタント会社での勤務を経て、1993年の衆議院選挙で初当選しました。
2003年、小泉内閣で当選3回で沖縄・北方担当大臣、科学技術担当大臣として初入閣しました。
安倍内閣では経済産業大臣や経済再生担当大臣、外務大臣を歴任したほか、党でも政務調査会長や選挙対策委員長を務めました。
経済再生担当大臣を務めた際にはアメリカのトランプ政権と日米貿易協定の交渉にあたり、トランプ氏から「タフ・ネゴシエーター」と称されました。
3年前(2021年)の衆議院選挙で甘利前幹事長が小選挙区で敗北し、辞任したのに伴い岸田総理大臣から後任の幹事長に起用されました。
岸田政権では岸田総理大臣、麻生副総裁と3年間で80回以上会談するなど3人が緊密に連携し「三頭政治」とも呼ばれました。
しかし、政治とカネの問題などで岸田総理大臣がみずから意思決定する場面が増え、関係の悪化が指摘されるようになりました。
一方、3年前の幹事長への就任と時期を同じくして「平成研究会」=茂木派の会長に就任しましたが、党の政治とカネの問題を受けて政治団体の解消を決め、衆参の国会議員40人規模のグループに改めています。
政治信条は「過去と自然は変えられないが、未来と社会は変えることができる」だとしていて、総理大臣に就任した際には、経済の生産性の向上や地方の活性化などを実現したいとしています。
党内でも屈指の政策通 ワインにもこだわり
親族に政治家はおらず、いわゆる世襲の議員ではありません。
霞が関の官僚が舌を巻くほどの記憶力の持ち主とされ、東京大学の入試に遅刻しながら合格したという逸話を持ちます。
党内でも屈指の政策通として知られる一方、「自身の能力が高いが故に部下への要求水準も高い」と話す関係者もいます。
「合理的な政治家」とも評され、選挙中は神社での必勝祈願は行わず、はちまきもつけません。
趣味はゴルフやドラマ鑑賞でワインにもこだわりがあります。
学生時代に好きだった科目は世界史で、憧れの職業は考古学者。海外で王の墓を探すことが目標だということです。
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