衆院の額賀、参院の尾辻両議長は週内に岸田首相と面会し、皇族数確保策に関する各党派協議の状況を中間報告として説明する方向で調整に入った。複数の関係者が22日、明らかにした。女性皇族が婚姻した場合の身分付与の範囲などで集約に至らず「国会で各党派の合意を得られるよう引き続き取り組む」として、次期政権下でも政府に説明や資料提供の協力を要請する。
早期の衆院解散・総選挙も想定されるため、国会での議論の到達点を共有する必要があると判断した。
中間報告では、秋篠宮家の長男悠仁さままでの、皇位継承の流れをゆるがせないことは「おおむね賛同する意見が多かった」と指摘した。
政府の有識者会議の答申で示された「女性皇族が婚姻後も皇族の身分を保持する案」は、喫緊の課題として認める方向でおおむね共通認識が得られたと明記。一方でその配偶者と子を皇族とする案には「さまざまな意見があった」とした。
同じく答申に含まれる「養子縁組による旧皇族男系男子の皇族復帰案」に関しては「積極的な意見が多かったが、反対論もあった」と記した。
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