ロシア軍哨戒機の3回にわたる領空侵犯に関し、木原稔防衛相は24日の閣議後記者会見で「1回目の段階から無線による通告や警告をしている。挑発的な行動と考えてもおかしくない」との見方を示した。中国軍機の領空侵犯や中国海軍の空母「遼寧」の接続水域航行にも触れ「短期間で立て続けにこうした事案が起きていることに強い危機感を有している」と述べた。
林芳正官房長官は記者会見で「3回にわたり同一機が領空侵犯を繰り返し、さらなる侵犯発生も懸念されるという特異な状況だった」と指摘。岸田文雄首相は23日(日本時間24日)、日本政府の対応に関し「わが国の領土、領海、領空を断固として守り抜くという決意の下、警戒監視に万全を期す」と強調した。米ニューヨークで記者団の質問に答えた。
防衛省によると、ロシア機は23日午後、北海道・礼文島北側の海域上空で、3回にわたり約30秒~1分間、日本の領空に入った。空自の戦闘機が緊急発進し、「火炎弾(フレア)」を発射。対領空侵犯措置で空自機がフレアを発射したのは初めてだった。
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