衆院東京15区補欠選挙で当選を確実にし、支持者らにあいさつする酒井菜摘氏=28日夜、東京都江東区

 公選法違反事件で有罪が確定した柿沢未途前衆院議員の辞職に伴う28日投開票の衆院東京15区補欠選挙は、立憲民主党新人の元江東区議酒井菜摘氏(37)が、日本維新の会新人の元会社員金沢結衣氏(33)=教育推薦=ら8人を破り、初当選を確実にした。自民党が独自候補を擁立せず、野党候補が乱立する中、党幹部も応援に入り混戦を制した。

 東京15区選出の国会議員が2人続けて逮捕され、クリーンな政治と信頼回復が焦点だった。

 酒井氏は看護師や助産師の経歴、がんの闘病経験を基に子育て支援などを訴え、幅広い層に浸透。共産、社民両党の支援も受けた。江東区議2期目の途中で昨年12月の江東区長選に立候補したが敗れた。

 諸派新人の大学客員教授飯山陽氏(48)や、東京都の小池百合子知事が支援した無所属新人の作家乙武洋匡氏(48)=国民推薦=らは及ばなかった。

酒井菜摘氏

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