自民党は15日の総務会で、衆議院選挙の候補者となる支部長選定のあり方について、新たな方針を決めました。
それによりますと、小選挙区で敗れ、2回以上連続で比例代表で復活当選した現職の議員について、これまでは、次の選挙で原則、重複立候補を認めないとしていましたが、実際は認めるケースもあったことから、重複立候補を認めるものの、比例代表の名簿の下位に載せる措置をとるとしています。
自民党としては、比例代表の名簿の下位に載せることを明確にすることで、対象となる議員に対し、小選挙区での勝利に向けた活動を促すねらいがあります。
鈴木総務会長は記者会見で「小選挙区で勝ち抜いた議員が比例名簿で上位に搭載されることが決められた。衆議院は常在戦場であり、今後、具体的に誰を支部長にするか、早急に決定していく」と述べました。
自民 党人事 選対委員長代理に河野前デジタル相と古川元法相
自民党は、第2次石破内閣の発足に伴い、党の人事の検討を進めていて、15日の総務会で、選挙対策委員長代理に河野前デジタル大臣を起用することを決めました。
河野氏は、ことし9月の総裁選挙に立候補して敗れ、石破政権の発足を受けて閣僚を退任していました。
河野氏の起用について、鈴木総務会長は記者会見で「大変知名度が高く、いろんな選挙で応援に回り、それぞれの地域の選挙事情にも詳しく、ふさわしい人だ」と述べました。
また、古川元法務大臣も選挙対策委員長代理に就任しました。
さらに、政務調査会の人事では、闇バイト対策やサイバー犯罪対策を議論する「治安・テロ・サイバー犯罪対策調査会」を新設し、会長に、総裁選挙の決選投票で石破総理大臣に敗れた、高市前経済安全保障担当大臣を起用する方向で調整を進めています。
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