自民党は8日、全国幹事長会議を党本部で開いた。石破茂首相(党総裁)は先の衆院選大敗での自身の責任を認めた上で、来年夏の参院選について「そんなに時間があるわけでもない」と強調。態勢立て直しに向け、選挙準備を急ぐ考えを示した。森山裕幹事長は総裁選の決選投票での党員票の比重を見直す意向を明らかにした。

首相は衆院選について「政治とカネの問題、党の体制も含めて、全ては総裁たる私に帰せられるべきものだ」と明言。「地方組織あっての自民党だという真摯(しんし)な思いを忘れてしまったのかもしれない」と反省の弁を述べた。

続いて森山氏は「世界各国で政治情勢が不安定となる中、わが党が一致結束をし、何としても勝ち抜き、安定した政治の下で国民を守り抜いていかなければならない」と表明。「衆院は常在戦場」とも語った。

会議では16府県連が発言。総裁選の決選投票に関し、党員票が都道府県各1票の47票に圧縮されることに対して見直しを求める意見があった。森山氏は会議後、記者団に対し、党員票の比重を増やす方向で首相と協議していると明かした。執行部は来年3月の党大会に向けて検討する方針だ。

地方からは、参院選に向けた明確な政策立案と情報発信、選挙でのSNSの効果的な利用を求める声も出た。

自民党の全国幹事長会議で、あいさつする石破茂首相(後列中央)=8日午後、東京・永田町の同党本部

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