今回の問題を受けて参議院政治倫理審査会では3月に世耕 元経済産業大臣ら3人が出席して審査会を開いたあと、残る関係議員29人に文書で出席を促したものの応じた議員はいませんでした。

これを受けて17日の審査会で、野党側の幹事を務める立憲民主党の吉川沙織氏が意見表明を行い「刑事的に不起訴とされたことや、党内で処分を受けたことと政治的・道義的責任は別で議員として国会で説明責任を果たす必要がある」と述べました。

そして、審査会は29人に出席と説明を求めることを全会一致で決め、29人に対し議決の内容を文書で通知することになりました。

回答期限は設けておらず、今後の対応はそれぞれの議員の意向などを踏まえて検討するとしています。

与党側筆頭幹事 自民 佐藤正久氏「今回の決議は極めて重い」

参議院政治倫理審査会で与党側の筆頭幹事を務める自民党の佐藤正久氏は、記者団に対し「今回の議決は審査会として出席と説明を求めるもので極めて重い。その重みと政治的・道義的責任を感じて審査会で説明してもらいたい。対象の議員にはできるだけ早く出席の回答をしてほしい」と述べました。

野党側幹事 立民 吉川沙織氏「実態解明につなげ再発防止を」

参議院政治倫理審査会で野党側の幹事を務める立憲民主党の吉川沙織氏は、記者団に対し「集団的、組織的に、長い間、政治資金規正法に触れることが行われていた。ひと言でもふた言でも自身の口から話してもらうことで、問題の構造を明らかにして実態解明につなげ、二度と同じようなことを起こさないようにしたい」と述べました。

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