自民党派閥の裏金事件をめぐり、参院政治倫理審査会(政倫審)は17日、裏金作りが判明した自民議員ら29人について、国会の規程に基づき、出席と説明を求めることを全会一致で議決した。29人には、野村哲郎会長名の公文書で議決を通知したが、出席は本人の意向に委ねられている。
これまでに政倫審で弁明したのは、野党が求める自民議員ら32人のうち3人にとどまる。この日の審査会で、立憲民主党の吉川沙織・野党筆頭幹事は「刑事的に不起訴とされたことや自民党内の処分と、政治的・道義的責任は別。国会で説明責任を果たす必要がある」と訴えた。
国会の規程にもとづく議決は今回で2度目。自民の佐藤正久・与党筆頭幹事は審査会後、「今回の議決は極めて重い。できるだけ早く回答をいただきたい」と呼びかけた。(鈴木春香、伊沢健司)
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