18日、自民党の鈴木貴子青年局長が報告書を説明した(党本部)

自民党の青年局は18日、和歌山県連が過去に主催した行事で露出の多い衣装の女性ダンサーを招いた問題を巡り、再発防止策を柱とする報告書をまとめた。複数人が事業の企画や準備に関わると明記した。実行計画書の作成を徹底し、透明性を高める。

鈴木貴子青年局長が党本部で開いた同局の会合で説明した。報告書はイベントの企画や実施に女性や学生の参加を促し「個人の裁量に委ねない」と強調した。必要に応じて党本部に事業を巡る情報を積極的に共有するよう求めた。

和歌山県連が主催した青年局の行事で、女性が下着のような衣装でダンスショーをする過激な演出があったことが3月ごろに発覚した。自民党は県議1人が企画したと説明していた。派閥の政治資金問題が招いた政治不信に拍車をかけた。

鈴木氏は再発防止策を巡り記者団に「明文化して全国一斉に共有したことが今後の活動に重要だ」と語った。「国内外に山積する課題に対し、次代を築く責任世代としての声を引き続き強く、大きく発信したい」とも力説した。

青年局はダンサー問題を受け、4月上旬から全国8カ所で緊急会議を開いた。再発防止策や青年局活動の改善点について意見交換し、報告書を作成した。

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