立憲民主党の泉健太代表が強気の姿勢を前面に打ち出している。4月の衆院3補欠選挙全勝で自信を深め、次期衆院選擁立目標の上方修正に言及。9月に任期を迎える代表続投にも意欲をにじませる。一方「選挙の顔」としての不安の声は消えず、自民党派閥の裏金事件に関わった議員の対抗馬擁立作業が遅れるなど、足元は不安定だ。  「次の衆院解散・総選挙で政権交代を起こす。その立場で自民と対峙している」。18日、千葉県柏市での講演で、泉氏は決意を表明した。  8日の記者会見では、次期衆院選の「擁立目標200人」について「上方修正も考える」と強調した。  9月実施が見込まれる代表選での再選を見据えた発言も飛び出した。11日配信のインターネット番組で「今の選挙態勢をつくってきたのに『後は好きにして』と言うのは無責任だ」と語った。  泉氏が強気に転じた背景には3補選の勝利がある。2021年11月の代表就任以降、上向かない党勢の流れを断ち、反転攻勢への好機と捉える。ただ党内は「補選勝利の実情は敵失」(中堅)との見方が大半を占める。


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