チュウゴクオナガコバチの成虫。クリの害虫「クリタマバチ」の幼虫をまひさせて卵を産み付ける=農研機構提供

農業・食品産業技術総合研究機構(農研機構)はクリの害虫被害を抑えるため中国から約40年前に導入したハチの効果が現在まで持続しているとする研究結果をまとめた。クリの生産における天敵を使った害虫駆除で、持続性を確認したのは珍しいという。

害虫「クリタマバチ」はクリの新芽に産卵して生育不順を引き起こす。1940年代に中国から国内に侵入したとみられ、大きな被害が起きた。農研機構はこの虫に寄生する天敵「チュウゴクオナガコバチ」を80年代に導入した。約40年間調査すると、一時的に害虫バチが増えてもその後すぐに天敵バチが増え、被害が抑えられていた。

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