東北電力は女川原発2号機の再稼働に向けて2013年から地震や津波などの際の事故に備えた安全対策工事を進めてきました。

これまでに、想定される最大クラスの津波に備えて、防潮堤の高さを海抜29メートルにかさ上げしたり、事故が起きても、原子炉を7日間冷やし続けられる量に当たるおよそ1万トンの水をためられる貯水槽を設置したりしたほか、ケーブルを入れる管を燃えにくい素材で覆う工事などを行いました。

そして、27日、安全対策工事が完了したと発表しました。

安全対策工事の完了時期について、東北電力は当初、2016年3月と発表していましたが、追加工事などを理由に7回延期されていました。

女川原発2号機は事故を起こした福島第一原発と同じ「沸騰水型」と呼ばれるタイプで、今後は、ことし7月ごろに原子炉に核燃料を入れたうえで、「沸騰水型」では目標時期が発表されている中でもっとも早いことし9月ごろの再稼働を目指すことにしています。

東北電力の樋口康二郎社長は「引き続き、安全確保を最優先に一つ一つのプロセスにしっかりと対応し、13年ぶりとなる再稼働に向けて、確実かつ丁寧に進めていく」などとするコメントを発表しました。

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