台風被害を受ける前の白神山地のシンボル「マザーツリー」(左)。樹勢が衰え枯死した=5月、青森県西目屋村(東北森林管理局津軽森林管理署提供)

 東北森林管理局津軽森林管理署は27日、世界自然遺産・白神山地(青森、秋田)のシンボルとして知られる推定樹齢約400年のブナ「マザーツリー」が枯死したと発表した。2018年9月の台風の際に幹が途中で折れ、樹勢が衰えていた。伐採はせず、当面は周辺の遊歩道への立ち入りを制限した上で、安全な場所から見学できるようにする。

 青森県西目屋村にあり、台風前は高さ約30メートル、幹回り4.65メートルの巨木だった。世界遺産地域には含まれないが、広大なブナの原生林を特徴とする白神山地の象徴的存在として、地元の人や観光客からマザーツリーの呼び名で親しまれていた。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。