自動化・省力化の製造装置や設備を製造する鳥取メカシステム(鳥取市)は9月、本社工場近くに同社最大の新工場を稼働させる。設備投資額は4億6000万円。市場が急拡大する電気自動車(EV)の部品や半導体の製造装置をつくる。受注先を広げて2029年3月期をメドに売上高を24年3月期比70%増の30億円を目指す。
同社にとって9カ所目の工場になる。床面積1620平方メートル、平屋建てで工場の高さは約10メートル。EV部品、半導体いずれの製造装置も高さ5メートル級の大型機を作れるようにする。
EV向けは基幹部品であるリチウムイオン電池の極板などの製造装置を想定する。顧客となる自動車関連メーカーの目的、用途に応じてオーダーメードで作る。
重量のある部材をつり上げたり、完成した大型装置をトラックに積み込んだりするため、既存の工場にはない10トンのホイストクレーン1基を導入する。このほか5トン2基、2.8トン2基の計5基を工場内に設ける。
同社はパソコンやスマホといった情報機器、自動車に搭載される電子デバイス、食品・医療用品など多様な業種の自動製造装置を受注する。
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