半導体産業に関する会議であいさつする吉本町長(9日、熊本県菊陽町)

熊本県菊陽町は9日、半導体受託生産の世界最大手、台湾積体電路製造(TSMC)の国内第1工場に続いて第2工場の建設も町内に決まったことを受け、半導体産業企業誘致推進本部会議を開いた。同会議では第2工場の建設場所について、「第1工場の東側を検討している」との報告があった。

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さらに第2工場の建設が2024年末までに始まることも明らかになったほか、第2工場だけで台湾からの駐在者が最大500人予定されていることについても改めて示された。同工場を巡っては、TSMCの魏哲家・最高経営責任者(CEO)が6日に岸田文雄首相と会談した際、第1工場と同じ菊陽町に建設する考えを伝えていた。

菊陽町は今後、県庁と連携して周辺の渋滞対策や地下水保全、移住者支援などに対応する。またJR新駅設置やスポーツ公園拡張、大規模な市街地整備など人口増を見据えた街づくりにつなげることも確認した。

TSMCの国内第1工場。第2工場はこの東側に建設されることが明らかになった(熊本県菊陽町)

吉本孝寿町長はこの日の会議で「成長しつづける町として、第1と同様に第2もスピード感を持って対応する」とあいさつした。

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