「棋聖戦」五番勝負、第1局は千葉県木更津市のホテルで行われ挑戦者の山崎八段が先に入室し、続いて藤井八冠が盤の前に座りました。
振り駒の結果、先手は山崎八段となり、午前9時に対局が始まりました。山崎八段が飛車先の歩を突くと後手の藤井八冠も同様に歩を動かして応じました。
去年、八大タイトルを独占した藤井八冠は、ことしに入って「王将」「棋王」「名人」を防衛し、いま行われている「叡王戦」五番勝負では同い年の伊藤匠七段(21)と最終局までもつれ込む熱戦を繰り広げています。
「棋聖」は4年前、藤井八冠が初めて獲得したタイトルで、今回防衛すると5連覇となり、初めての永世称号「永世棋聖」の資格を獲得します。
最年少記録は1971年に中原誠十六世名人(76)が23歳11か月で達成していて、現在21歳の藤井八冠が獲得すると、53年ぶりに記録を更新します。
一方、山崎八段のタイトル挑戦は2009年の「王座戦」以来、15年ぶり2度目で、初めてのタイトル獲得を目指します。
「棋聖戦」五番勝負は7月にかけて日程が組まれ、第1局の勝敗は今夜決まる見通しです。
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