国営の中国中央テレビによりますと、5月はじめに打ち上げられた無人の月面探査機「嫦娥6号」は、日本時間の6月2日午前7時すぎに、地球からは見えない月の裏側への接近を開始し、およそ15分後、着陸に成功しました。

また中国の宇宙当局は、「嫦娥6号」が着陸時に撮影したとする映像を公開し、徐々に月面が近づく様子がうつされています。

着陸した地点は月の裏側の南極周辺で、飲み水や燃料としての利用が期待される水が、氷の状態で存在する可能性が指摘されています。

「嫦娥6号」は中継用の衛星を使って地球との通信を続け、この周辺で6月2日からおよそ2日間かけて土壌や岩石のサンプルを採取し、地球に持ち帰ることを目指すということです。

今回のミッションは宇宙飛行士が滞在できる月面基地の建設を見据えたもので、成功すれば世界で初めてとなります。

月の南極周辺ではアメリカやインドも探査を進めていて、中国としては今回のミッションを成功させることで、今後の月面探査と開発で世界をリードしたい考えです。

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