将棋の八大タイトルの1つ「叡王戦」の五番勝負は、ここまで防衛を目指す藤井八冠と挑戦者の伊藤七段がともに2勝2敗で並び20日、甲府市で行われる最終局の第5局でタイトル戦の勝者が決まります。
19日は対局を控えた2人が会場のホテルに入り、対局が行われる部屋で使用する駒を選んだり、照明の明るさなどを確認したりする「検分」を行いました。
2人は続いて開かれた前夜祭に出席し、集まったおよそ150人を前に意気込みを語りました。
去年、史上初めて八大タイトル独占を果たし、今回は「叡王」の防衛がかかる藤井八冠は「皆様に楽しんでもらえるような将棋を指したい。あすは大きな対局になるが全力を尽くして熱戦にしたい」と話しました。
一方、藤井八冠と同じ21歳で、初めてのタイトル獲得を目指す伊藤七段は「数多くの名局が繰り広げられてきた場所だと思うので、集中して臨んでよい勝負を見せられるよう頑張りたい」と話していました。
叡王戦の最終局は20日午前9時に始まります。
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