専用グラスを着用して部分日食を観測する人たち=米東部ニュージャージー州ノースバーゲンで2024年4月8日、中村聡也撮影
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 月が太陽を全て覆い隠す皆既日食が8日、メキシコ、米国、カナダを縦断する形で観測された。米国では2017年8月以来で、多くの人々が専用グラスを着用し、空を見上げた。

 米CNNによると、米国では南部テキサス州から東部メーン州の計13州で皆既日食を観測できた。部分日食も各地で見ることができ、東部ニュージャージー州では太陽が三日月のように細く見えるまで隠れた。

 同州ノースバーゲンの公園に両親やいとこと観測に来ていた教師のマリアナ・コントレラスさん(28)は「インターネット通販で注文した専用グラスがきょうまでに届かなかったので、慌ててコンビニに買いに行った。人生で初めての経験。素晴らしかった」と感慨深げだった。CNNによると、テキサス州ダラスの動物園では、皆既日食が始まると、フラミンゴが池の真ん中に集まったり、ペンギンが群れを作ったりする現象が見られたという。

 米航空宇宙局(NASA)によると、米国で次回、皆既日食が観測できるのは44年8月ごろ。日本では35年9月に見るチャンスがある。【ノースバーゲン中村聡也】

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