KADOKAWAは3日、ランサムウエア(身代金要求型ウイルス)攻撃により通信制高校「N高」「S高」などの在校生と卒業生、保護者の個人情報の一部が流出した可能性が高いと発表した。漏洩の可能性が高いと判断した人には個別に連絡をしている。
N高とS高は角川ドワンゴ学園が運営し、約3万人が在籍している。KADOKAWAへのサイバー攻撃に伴い学習用アプリ「N予備校」が一時使えなくなっていた。
KADOKAWAは2日、ランサムウエア攻撃を仕掛けたとする組織がKADOKAWAの情報をさらに流出させたと主張したことについて、内容の信ぴょう性を調査していると発表していた。
KADOKAWAへのサイバー攻撃を巡っては、「BlackSuit」を名乗るハッカー集団が6月27日、ダークウェブ(闇サイト群)に犯行声明を出した。同社の契約書やサービスの利用者の情報など1.5テラ(テラは1兆)バイトのデータをダウンロードしたと主張した。KADOKAWAは翌28日、取引先や社内の情報の一部の漏洩を確認したと発表している。
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