国と東京電力は、福島第一原発の事故で溶け落ちた核燃料と構造物が混ざり合った「核燃料デブリ」の試験的な取り出しに、早ければ来月、2号機で着手する計画です。
計画では、まず、細いパイプ型の装置を格納容器の内部につながる配管から入れてわずかな量を取り出し、その後大型のロボットアームを入れて、取り出す量を数グラムまで増やすことにしています。
4日は原子力規制委員会の山中委員長が、楢葉町の施設に搬入されているロボットアームを視察しました。
アームは伸ばすと長さが22メートルあり、山中委員長はデブリをつかむパーツやカメラを取り付ける先端の構造のほか、格納容器からアームを戻したときの収納方法などを確認していました。
東京電力は今月中旬にもパイプ型の装置を2号機に搬入し、その後、規制委員会による使用前の検査を受ける予定です。
山中委員長は「実際にロボットアームを動かすには課題もあると思うが順調に開発が進んでいると感じた。まずは少量のデブリを確実に取り出し分析を進めてほしい」と話していました。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。