工作機械製造や自動車部品加工のエンシュウは18日、電気自動車(EV)などのアルミ部品向けレーザー溶接で米国溶接機大手のリンカーン・エレクトリックと協業すると発表した。リンカーンの新工法を基に高速・高品質で溶接できる仕組みを車のメーカーやサプライヤーに売り込む。
「レーザー×ホットワイヤ装置溶接加工システム」を新たに展開する。レーザーで素材を直接溶かし高速加工できる溶接と、「ワイヤ」と呼ばれる材料を添加して素材同士を安定して一体化できるアーク溶接を組み合わせる。
エンシュウは自動車関連にレーザー加工の提供実績がある。リンカーンが製造する装置を仕入れ、顧客ニーズに応じてレーザー加工機やロボットなどと組み合わせた生産システムを提案・販売する。本社工場に新たな溶接システムを導入し、顧客の試験加工の要望に応じる。
24〜27日に大阪市で開かれる溶接関連の展示会への出展から受注を本格化する。EVでは電池を収納するバッテリーケースのほか、車体などでも軽量なアルミ部品の加工需要が膨らむ見込み。EVシフトを追い風に2028年度には新たな溶接システムで7億円以上の売り上げを目指す。
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