水産庁は8日、漁業被害をもたらすエチゼンクラゲが長崎県の対馬沿岸で大幅に増えていると発表した。2日の目視調査では韓国側の海域に2113匹、九州側に616匹が確認された。1回の調査で2千匹を超えるのは大量発生した2009年以来15年ぶりの水準で、水産庁は漁業者に対し今後の発生情報に注意するよう呼びかけている。

 周辺海域を調査した水産研究・教育機構によると、クラゲの一部は8月中旬に能登半島へ、9月下旬に津軽海峡へ到達する懸念がある。6月24日には長崎県対馬市の定置網に比較的小さいクラゲ約2千匹が入る被害が確認されている。

 エチゼンクラゲは成長すると、直径1~2メートルほどになる。

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