AESCの米サウスカロライナ州で建設する工場(イメージ図)

車載電池大手のAESCグループ(横浜市)は19日、電気自動車(EV)に使うリチウムイオン電池の米国工場に15億ドル(約2300億円)追加投資すると発表した。中長期でEV普及が見込まれるためで、第2工場を建設し年間生産能力を約7割増やす。2027年にもフル稼働し、独BMWなどに供給する。

AESCは23年6月からサウスカロライナ州で第1工場の工場を始め、26年に稼働予定だ。投資総額は両工場で計31億2100万ドルとなる。年間生産能力は当初の30ギガ(ギガは10億)ワット時から50ギガワット時となり、EV換算で100万台近い規模になる。

BMWの同州にあるスパータンバーグ工場のほか、同社のメキシコ工場にも供給する。AESCはBMW以外の供給先を明かしていないが、今回の拡張で複数の自動車大手に供給する可能性がある。

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