小山四段は去年、アマチュアから「編入試験」を経てプロ棋士となったため、「名人」を頂点とする棋士のランクを決めるリーグ戦「順位戦」に参加しない、「フリークラス」の棋士として対局しています。
「順位戦」に参加する資格を得るには「30局以上の勝率が6割5分以上」などの条件を満たす必要がありますが、小山四段は15日、東京 渋谷区で行われた「NHK杯将棋トーナメント」の対局に勝利し、直近の公式戦の対戦成績が20勝10敗となりました。
この結果、勝率が条件を上回り、来年度から「順位戦」の最も下のクラス「C級2組」に参加することが決まりました。
日本将棋連盟によりますと、棋士養成機関の「奨励会」を経験せずに「順位戦」に参加する棋士は、小山四段が戦後初めてということです。
小山四段は岩手県釜石市出身で、アマチュアの将棋大会で優勝するなど活躍して、去年、史上3人目となるプロ棋士の「編入試験」の合格を果たしました。
小山四段は、「プロになってから一つの大きな目標だったので、本当にホッとしています。一年中モチベーションを保っていい将棋を指したいというのが一番ですし、体力もつけていきたい」と話していました。
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