「碁聖戦」五番勝負は、タイトルを持つ井山三冠が挑戦者の芝野名人を相手に2勝をあげ、タイトル防衛まであと1勝に迫っていました。

第3局は19日、東京の日本棋院で行われ、先手で黒番の井山三冠が終盤、粘る芝野名人を振り切り、午後7時46分、287手までで勝利。

3勝負けなしで防衛を決め、「碁聖戦」を4連覇しました。

この結果、井山三冠は、七大タイトルを含むすべてのタイトルの通算獲得数が「76」となり、趙名誉名人が持つ歴代最多の記録に並びました。

井山三冠は、「自分なりに力を出し切れたかなと思い、防衛できてうれしい。趙先生の記録ははるか先だと思っていたので、並べたことは感慨深い」と話していました。

一方、敗れた芝野名人は、「第3局も含めてミスが出てしまった。結果はしかたがないかなと思う」と話していました。

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