フォークリフトの運転の様子をカメラやセンサーで取得する

豊田自動織機は23日、フォークリフトの運転の安全性を人工知能(AI)が診断するサービスを本格的に始めたと発表した。フォークリフトに搭載したカメラやセンサーが運転手の動きや車両の動作を記録し、富士通の提供するAIが安全性を評価する。運転手の安全意識の向上につなげる狙いで、2027年までに3000人の使用をめざす。

毎月10分間分の運転を解析する。富士通がフォークリフトの基本動作を学習したクラウド上のAIを用意し、急旋回や「指差し確認」などの運転手の動作や癖を判定する。豊田織機は国内初のサービスとしている。

料金は運転手1人あたりで年間約7万円から。すでに17社の合計130人ほどが利用しているという。

フォークリフトの運転の安全性をAIが評価する

従来もカメラで衝突状況などから運転手を評価するサービスはあったが、衝撃を伴わない不安定な運転は評価できなかった。動画を目視で確認する担当者の負担のほか、客観性にも課題があった。労働者不足で経験の浅い運転手も増えており、安全対策のニーズが高いとみて売り込む。

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