駐車場予約アプリ運営の「akippa(アキッパ)」(大阪市)が、「駐車場混雑予報」を4月から始めた。関西と関東の駅周辺や観光地などで週末どれぐらい駐車場が混みそうかを、X(旧ツイッター)やティックトック、インスタグラムで発信している。

 同社は全国4万カ所以上の駐車場を確保しており、利用者は累計370万人以上。利用者は日々、駐車場予約の検索をしており、その数は年間数千万件に達するという。そのデータと各地のコインパーキングの収容台数のデータから、混雑具合を予測している。

 予報の対象は、関西では大阪府、京都府、兵庫県、関東では東京都、千葉県、神奈川県、埼玉県。週末の予報を毎週火曜、水曜日ごろに出す。約300カ所の地点を分析し、関東関西それぞれで混雑が激しいと見込まれる上位10地点をランキング形式で発表。需要などを見て同社で抽出した地点については、「少ない」「やや多い」「混雑」の3段階で予報を出す。20、21日の予報では関西ならば大阪駅やユニバーサル・スタジオ・ジャパン、京都市の嵐山など19地点、関東ならば東京スカイツリー、横浜アリーナなどの25地点について、3段階の予報を出した。ゴールデンウィークの予報も22日からの週で配信する予定だ。

 同社執行役員CPOの井上直登さんは「天気予報のように出かける前に使ってもらえれば。駐車場混雑が予報されていたら他の交通機関を選ぶなどすることで、渋滞や事故などの社会課題解決にもつながれば」と話す。今後地点数を増やすことや、関東と関西以外の地域への拡大も検討しているという。(前田智)

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