ルネサスエレクトロニクスが25日発表した2024年1〜6月期連結決算(国際会計基準)は、純利益が前年同期比29%減の1396億円だった。中国景気の回復が遅れており、ファクトリーオートメーション(FA)など産業機器向けの需要が低迷した。営業利益は33%減の1475億円となった。
売上高にあたる売上収益は2%減の7105億円となった。円安が進んで収益を押し上げたが、半導体販売の不振が響いた。世界的に電気自動車(EV)の販売が伸び悩んでおり、産業機器の売り上げ減を補えなかった。同日午前の決算発表後、株価は一時前日比12%安まで下げた。
柴田英利社長は同日開いたオンライン会見で「反省の決算だと捉えている。産業機器向けの需要の調整が4月時点に描いていたよりも深く長い」と話した。そのうえで「早晩、市場は反転するとの見方は堅持し、成長に向けた研究開発(R&D)投資は継続する」と述べた。
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