【ソウル=藤田哲哉】韓国半導体大手のSKハイニックスが25日発表した2024年4〜6月期の連結営業利益は5兆4690億ウォン(約6026億円)となり、3四半期連続で前年同期を上回った。前年同期は2兆8820億ウォンの赤字だったが営業利益は黒字に転換した。生成AI(人工知能)向け高性能半導体を中心に需要が高まっており、回復基調が鮮明だ。
売上高は前年同期比2.3倍の16兆4230億ウォンだった。4〜6月期の売上高としては過去最高となった。
半導体市況が回復している。生成AI向けデータセンターへの投資が活況で、「広帯域メモリー(HBM)」と呼ばれる次世代半導体への引き合いが強い。パソコンやスマートフォンの新製品投入により、需要低迷を脱しつつある。
22〜23年に市況悪化が続いていた長期記憶用のNAND型フラッシュメモリーも4〜6月期は上昇基調が続いた。24年1〜3月期に比べて単価が15%超上がったという。
SKはHBMのシェアが業界で最も高い。決算発表後の電話会見で、金祐賢(キム・ウヒョン)最高財務責任者(CFO)は「当社の『HBM3e』は今年、HBM出荷量の半分を占めると予想される」と説明した。
設備投資については「今年は年初計画に比べて増加し、25年にはHBMだけではなく一般メモリーの需要増加も拡大するので投資規模は過去平均より増加するだろう」と話した。
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