インドの首都ニューデリーで開かれているユネスコの世界遺産委員会で、26日、各国が推薦する27件の候補について新たに世界遺産に登録するかどうかの審議が始まりました。
このうち、日本が世界文化遺産として推薦する新潟県の「佐渡島の金山」の審議は、日本時間の27日午後、行われる見通しです。
日本国内の世界遺産は現在、▽文化遺産が20件、▽自然遺産が5件で、今回、登録が決まれば、国内で26件目の世界遺産となります。
「佐渡島の金山」をめぐっては、ユネスコの諮問機関が、4段階の評価で上から2番目の「情報照会」の勧告をまとめ、世界遺産への登録を考慮するに値するとしたうえで、追加の情報を求めていました。
また、韓国政府が「朝鮮半島出身の労働者が強制的に働かされた場所だ」として反発し、日韓両政府が話し合いを続けてきました。
これについて韓国外務省の当局者は、26日、記者団に対し、「日本との間の合意が大詰めを迎えていて、特別なことが起きないかぎり世界遺産に登録されると予想される」と述べて、登録に同意する考えを示しました。
登録にあたっては、審議にあたる委員国の全会一致での決定が慣例となっていて、審議の行方が注目されます。
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