みらいえのしま合同会社の事業所。4人体制でスタートする(長崎県西海市)

長崎県西海市江島沖で洋上風力発電事業を行う「みらいえのしま合同会社」(西海市)が29日、事業所の開所式を開いた。同発電事業は住友商事・東京電力リニューアブルパワー連合が推進しており、発電出力で42万キロワットを計画。2029年8月の運転開始を目指している。

西海市沖の洋上風力では、着床式の風車を28基設置する。欧州最大手のベスタスが風車本体の製造・据え付けを担うが、周辺の海域は岩盤が固く難工事が予想されるという。

みらいえのしまの島田茂東社長は「フランスの着床式工事で導入されている縦方向への掘削技術などを参考に成功させる」と意気込みを語った。また、漁業者との関係については「藻場や漁場の維持、スマート漁業の推進などの地域貢献に取り組む」とした。

総投資額は非公表だが、数千億円と見られる。みらいえのしまは事業実施に伴う長崎県内の生産誘発額を3206億円、雇用者誘発数を2万1046人と推計している。

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