岩手銀行は29日、子会社で地域商社のmanorda(マノルダ)いわて(盛岡市)が岩手県久慈市で太陽光発電所を開発すると発表した。年間発電量は計約217万キロワット時(kWh)と、一般家庭500世帯分の消費電力を想定する。着工は8月で、運転開始は2025年1月の予定。グループで手がける事業の幅を広げ、収益力強化を狙う。

発電設備の設置工事や、その後の管理業務は主に地域内の事業者へ委託する方針だ。つくった電気は地域新電力の久慈地域エネルギー(久慈市)が自治体や事業者、一般家庭などの需要家に販売する。脱炭素を推し進めながら、地域内で発電から販売まで完結させる。

日本ガイシとリコーが共同出資するNR-Power Lab(名古屋市)が同発電所内で取り組む蓄電池の実証実験にマノルダいわても参加する。同実験を通じ、岩手銀は蓄電事業への関与を模索する。

岩手銀行本店(盛岡市)
  • 【関連記事】岩手県八幡平市、地熱中心の地域新電力を設立 全国初

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。