福岡市が運営する福岡市動物園(同市中央区)に30日、ミャンマーから4頭のゾウがやって来た。園は、飼育施設の整備には約19億円、輸送には約1億円をかけて受け入れた。
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福岡市動物園に仲間入りしたのは、3~22歳のメス3頭と14歳のオス1頭。同園でのオスの飼育は初めてで、野生下のオスは単独で暮らすことからオスエリアを新設した。他に、メスエリアの拡充などで約19億円をかけた。高島宗一郎・福岡市長は「子どもに大人気のゾウさん(を見たい)という市民の期待感に応えた。自然に近い環境の整備にお金をかけた」と語る。
輸送費は約1億円(見込み)。高さ約3メートルの特注のおりには、衝撃を吸収する生木のチップを敷き詰めた。4頭の総重量は推定14.2トンあり、「空腹で暴れだすと、現地でずっと一緒にいたゾウ使いでも手がつけられなくなる」(園担当者)といい、機内では1頭あたり90キロのサトウキビを用意し、ゾウ使いが与えて機嫌をとった。
4頭が飼育されていたミャンマーの施設から、福岡市動物園に着くまで28時間がかかった。動物園職員らは、北九州空港で用意した生草10キロ、リンゴ1キロ、スイカ1玉、カボチャ1個、パイナップル1キロを用意して出迎えた。(伊藤未来)
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