岐阜県瑞浪市のリニア中央新幹線のトンネル工事現場付近で井戸の水位が低下した問題を巡り、公表前の住民説明会で、JR東海の担当者が工事を止めて調査できないかを問われ「止めても好転しないと考える」と発言していたことが31日、県への情報公開請求で開示された文書で判明した。問題公表後、JRは工事を中断した。
5月13日に開かれた説明会に関する瑞浪市の記録票によると、住民は「いったん止めて調査してみてはどうか」と質問。JRの担当者は「しっかり確認しながら掘削させてもらう。掘りながらでないと分からない所もあり、工事を止めても好転しないと考える」と回答した。
冒頭のJR側の発言に関し「本件がマスコミに知られると困るという発言があったが、何か困ることがあるのか」との質問も出た。担当者は「JRとして困ることはないが、マスコミの取材等でご迷惑をおかけすることを懸念しての発言だった」と釈明した。
また「現状とJRから与えられる情報に乖離が見られ、不信感がある」として一層の情報開示を求める住民もいた。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。