半導体研磨剤大手のフジミインコーポレーテッドが2日に発表した2024年4〜6月期の連結決算は、純利益が前年同期比14%増の20億円だった。半導体市況の回復の兆しを背景に、半導体メーカー向けの研磨剤の売り上げが伸びた。

売上高は11%増の147億円、営業利益は12%増の26億円だった。前期に原材料高の価格転嫁を進めた効果も出た。円安も輸出に追い風となった。

25年3月期通期の連結業績は従来予想を据え置いた。売上高は前期比6%増の547億円、純利益は横ばいの65億円を見込む。同社は「半導体市況の本格回復は来年度以降」との見方を示した。

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