ヒグマの出没が相次いでいるとして、札幌市は7日、登山道・三角山~盤渓ルート(4.6キロメートル)の全区間閉鎖期間をお盆すぎごろまで延長すると発表した。
市環境局によると、今年4月以降、付近にはヒグマがたびたび出没。7月初旬には2頭のヒグマが確認され、約2週間、全区間閉鎖となった。その後、規制は一時解除されたが、7月下旬に再びヒグマの痕跡がみつかり、全区間を閉鎖。7月29日、8月3、4日と出没情報が続いたため、閉鎖期間の延長を決めた。
市が設置したセンサーカメラは、登山道を歩くヒグマの姿を捉えている。それぞれ、4月以降に度々出没している3頭の親子と同一個体とみられるという。規制の解除は最終出没情報から2週間程度が目安とされる。
三角山~盤渓ルートは初心者や家族連れにも人気の登山コース。市環境局によると、全区間閉鎖後も登山道に立ち入る人の姿がセンサーカメラで確認されており、「危険なので控えてほしい」と訴える。
また、目撃は登山道の周辺地域でも続いていることから、「実がなっている果樹やトウモロコシなど、ヒグマを誘引する可能性があるものを家庭菜園で育てている人は早めに収穫したり、畑の周囲を電気柵で囲ったりする対策が有効」としている。(原知恵子)
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