中国向け売上高比率が53%に上昇した

KOKUSAI ELECTRICが8日発表した2024年4〜6月期連結決算(国際会計基準)は純利益が前年同期の5倍の133億円だった。人工知能(AI)の普及を背景に先端メモリーや演算処理用の半導体投資が活発で、半導体製造装置の販売が伸びた。

売上高にあたる売上収益は99%増の652億円、営業利益は4.5倍の178億円だった。純利益の通期予想に対する進捗率は46%と高いものの、業績予想を据え置いた。決算会見で塚田和徳専務は「上振れ期待はあるが、7〜9月期の決算発表時に数字の精度を高めて披露したい」と上方修正に含みを持たせた。

地域別の売上高を見ると、DRAM投資が活発な中国が3.3倍の343億円に伸びた。中国向け比率は53%になった。河上好隆最高財務責任者(CFO)は「前倒し納入も含めて中国向けの装置が集中した。今期の中国比率は40%台半ばになり、中長期的には他国が回復して30%台に戻る」と話した。

他地域の売上高は、台湾が2倍の99億円、日本が72%増の51億円だった。韓国は半導体メモリーの設備投資の端境期にあたり5%減の90億円にとどまった。

米政府による中国への半導体投資規制の行方を左右する米大統領選について、塚田氏は「不確実な要素ではあるが、大きくは流れは変わらないだろう」と話した。

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