北海道名寄市で観測されたオーロラとペルセウス座流星群=2024年8月12日午後11時52分、なよろ市立天文台・渡辺文健さん撮影

 夏の夜空を彩る、3大流星群の一つ「ペルセウス座流星群」がピーク(極大)を迎えた12日夜、北海道ではオーロラと流星群が共演する珍しい天文ショーが起きた。撮影に成功したなよろ市立天文台(北海道名寄市)によると、オーロラとペルセウス座流星群が同時に観測できたのは国内初とみられる。

 太陽活動が活発化すると、太陽表面の爆発現象「太陽フレア」が頻発して地球の磁場が大きく乱れる「磁気嵐」が起きる。通常は極域などでしか見られないオーロラが、緯度の低い地域でも出現する。12日午後から磁気嵐が発達し、北海道各地でオーロラが観測された。

 なよろ市立天文台では午後8時ごろ、ピンク色のオーロラが現れた夜空を、流星が横切った。村上恭彦台長は「ペルセウス座流星群は毎年見られるが、太陽フレアと同時に重なるのは非常に珍しく、貴重な天文ショーとなった」と話す。【田中韻】

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