これは、アメリカのカリフォルニア大学バークレー校などの研究チームが12日、科学雑誌の「アメリカ科学アカデミー紀要」に発表しました。
研究チームは、2018年に打ち上げられたNASA=アメリカ航空宇宙局の探査機「インサイト」が、火星に着陸した後に地震計で捉えたデータなどを使って、地下の構造がどのようになっているのか、分析しました。
その結果、火星の地下、およそ10キロから20キロ付近の岩石の層が大量の水を含んでいる可能性があることがわかったということです。
火星の表面には、かつて水が存在していたとみられることを示す地形が確認されていて、各国の研究者が今もどこかに水が存在していないか調べています。
研究チームは「今回の結果は、火星で過去や現在の生命の存在を調べることや、将来、行われるミッションで火星の水資源を利用できるかどうか、評価するのに影響を与えるだろう」としています。
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