8月12日夜から13日未明にかけて、北海道内で夜空に淡い赤色の光が浮かび上がる低緯度オーロラとみられる現象が確認された。この夜は「ペルセウス座流星群」のピークとも重なっており、北海道陸別町の銀河の森天文台職員の中島克仁さん(53)が、オーロラと流星の共演を写真に収めることに成功した。

 低緯度オーロラは、太陽表面で大規模な爆発現象が発生した影響で、地球上で大きな磁気嵐がみられた際、道内でもまれに観測される。極域で見られるオーロラは緑色が多いが、低緯度オーロラは赤いのが特徴だ。

 この夜、陸別町は曇りだったため、中島さんは勤務後、晴れていたオホーツク海沿岸の湧別町に移動。同町東部の海岸で、午前0時ごろから同3時ごろまで、撮影した。北の空がほのかに赤くなっているのが、肉眼でも分かったという。15秒の露光時間で撮影したところ、柱状になったオーロラや、流れ星を入れることに成功した。

 中島さんは「オーロラと流星群が同時に観測できるのはなかなか無い機会。写真では想像したより鮮やかな赤色のオーロラが写っていたので驚いた。貴重な瞬間を捉えることができた」と話している。(中沢滋人)

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