東北電力の東通原発1号機は、2011年の東京電力福島第一原発の事故のあと運転を停止していて、再稼働の前提となる原子力規制委員会による審査が続いています。

東北電力は、再稼働に必要な安全対策工事を今年度中に終える計画を立てていましたが、残りの審査にかかる時間を想定するのが難しいとして、目標を延期する方針を決めました。

22日、樋口康二郎社長が青森県庁を訪れ、宮下知事に延期を報告しました。

東北電力東通原発の安全対策工事の完了時期が延期されるのは、福島第一原発事故のあと6回目で、新たな目標は1年半ほどかけて精査し、来年9月末ごろに示すとしています。

このあと樋口社長は「期待に添えられておらず、本当に重く受け止めている。新たな目標についてもできるだけ早く示せるように頑張りたい」と話しました。

一方、宮下知事は「事業がこれから本当に進むのか不安を抱きかねない。特に東通村にとっては、財政的な影響もあるし、工事や事業という意味では、周辺の地域経済に大きな影響があると思っている」と話していました。

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