自然体験交流事業に12家族38人が参加した(20日、鳥取空港)

鳥取県の県有林の二酸化炭素(CO2)吸収枠を販売する「J-クレジット」を、東京都武蔵野市がこのほど購入した。鳥取県が他の自治体にJ-クレジットを販売するのは初めて。県と武蔵野市は16〜20日に家族自然体験交流事業を実施、同市在住の親子に鳥取市などの海や山を楽しんでもらった。環境への取り組みを通じて交流を深める。

鳥取県は板井原県有林(同県日野町)を活用したJ-クレジット(60トン分)を武蔵野市に販売した。同市は2024年度に公用車から排出されたCO2量の一部をJ-クレジットで埋め合わせる。県は販売益を県有林の間伐など森林整備にあてる。

鳥取県は10年度に国からクレジット認証を取得して以降、武蔵野市を含め県内外の延べ76社・団体に合計3217トンを販売した。

今回で14回目となった家族自然体験交流事業では、県と武蔵野市の担当者が参加者らにJ-クレジットによる「ゼロカーボン」について説明した。12家族38人が鳥取市と周辺の岩美町、若桜町の民宿などで過ごし豊かな自然を満喫した。

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