串本町にある串本海中公園センター水族館は、1995年に世界で初めて人工飼育下でアカウミガメの繁殖に成功したことで知られ、ウミガメの保護につなげるための研究を続けています。
水族館では、人工産卵場で3種類のウミガメを飼育していて、このうちアカウミガメの卵のふ化が今月13日から始まり、22日の朝までにおよそ200匹が誕生したということです。
生まれたばかりの赤ちゃんガメは、甲羅の長さがおよそ4.5センチ、体重は20グラムほどで、人間の手のひらにすっぽり収まる大きさです。
鼻と口の間に「卵角」と呼ばれる卵を割るための角があり、へそが残っているのが、生まれた直後の特徴だということです。
卵のふ化は来月下旬まで続き、今シーズンは400匹から500匹が誕生する見込みだということです。
串本海中公園センター水族館の吉田徹副館長は「大人のウミガメと比べた小ささと、生まれたときにある特徴を見てもらいたいです。1番かわいらしい状態のウミガメを見に来てください」と話していました。
赤ちゃんガメはバックヤードで飼育されていて、体調を確認したうえで24日から水族館内の水槽で展示する予定だということです。
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