デンソーは愛知県内に電子部品関連の新工場を建設する

デンソーが愛知県西尾市内に電子部品関連の新工場を建設することがわかった。半導体を搭載する基板といった電子部品を製造する。2025年中に着工し、27年ごろの完成を見込む。投資額は最大で700億円程度になる可能性がある。自動車の電動化やソフトウエア搭載が進む中、関連部品の需要増に対応する。

新工場はディーゼルエンジンなどの部品を手掛ける善明製作所に隣接する場所に建設する。愛知県企業庁が造成してデンソーに譲渡した土地を活用する。19年に企業庁が土地造成と譲渡を発表し、デンソーは新工場の建設を検討していた。

自動車では複数の半導体を統合させて処理性能を高める「統合ECU(電子制御ユニット)」などの採用が進むとみられる。こうした関連の電子制御部品は幸田製作所(愛知県幸田町)でも製造しているが、需要増に伴い新拠点を建設する。

善明製作所は幸田製作所から車で15分ほどと近接しており、物流や調達の効率化も見込めると判断した。善明製作所が手掛けるディーゼルエンジンの部品は将来的に需要縮小も見込まれており、電動化の進捗に合わせて生産する製品の転換も進めていく考えだ。

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