福島第一原発2号機では、22日、事故からおよそ13年半で初めてとなる核燃料デブリの試験的な取り出しに着手するための準備作業が行われましたが、取り出し装置の取り付けにミスがあり、直前で延期しました。

これを受けて、齋藤経済産業大臣は23日、東京電力の小早川社長と面会し「廃炉作業の安全性や執行能力について地元、国内外に不安を抱かせるもので猛省を促したい。東京電力の信頼に関わる極めて深刻な問題だと強く危惧している」と述べ、原因の究明など必要な対応をとるよう求めました。

これに対し、小早川社長は「広く社会の皆様にご心配をおかけし申し訳ありません」と陳謝したうえで、来週、原因や今後の対応について経済産業省に報告する考えを示しました。

面会のあと小早川社長は記者団に「協力企業と、どういう形であれば品質管理などで責任ある状態を担えるか検討を進めている。しっかりとした対策をまとめたい」と述べました。

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