三井物産がアラブ首長国連邦(UAE)で液化天然ガス(LNG)事業への参画を検討していることがわかった。現地のアブダビ国営石油をはじめ、欧州の石油大手も参画する方向で、合意すればプラントの建設費を含めた総事業費は70億ドル(1兆円超)になるとみられる。生産量は年約1千万トンを見込み、日本への供給にもつなげる考えだ。
LNG事業は2020年代後半から30年ごろの稼働をめざしている。三井物産は数百億円の出資に向けて調整中だ。世界有数のLNG輸入国である日本にとっては、地政学リスクもふまえて調達先を広げることが課題となっている。
LNGは燃焼時に石炭や石油よりも二酸化炭素(CO2)排出量が少ないとされる。新たなプラント設備は、電動化などで従来のプラントよりも生産時のCO2排出量を減らせるとみられる。(宮崎健)
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