国立環境研究所の藤田知弘主任研究員らは千葉大学と共同で、雑草の一種「スベリヒユ」が都市部では農村部に比べて花が咲く個体の割合が少ないことを明らかにした。踏みつけなどが多い環境では早く熟す方が繁殖に有利とされており、都市環境に適応している可能性があるという。
スベリヒユには通常の花が咲く開放花と、花が咲かずにつぼみの状態で自家受粉する閉鎖花がある。研究チームは都市部と農村部で種を採取して栽培した。閉鎖花の割合は農村部では約77%、都市部では約95%を占めた。閉鎖花の方が発芽から果実が熟すまでの期間が短いことも分かった。
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