【北京共同】中国は25日、北西部の酒泉衛星発射センターから宇宙ステーション「天宮」に向け、飛行士3人が搭乗した有人宇宙船「神舟18号」を打ち上げる。新華社は、中国が月面で科学実験や資源開発を行う拠点となる研究ステーションを2035年までに完成させる計画と報じた。「宇宙強国」を掲げる習近平指導部は宇宙開発競争で米国やインドに対抗。今年は建国75年の節目に当たり、進展をアピールして国威発揚を図る。
中国が独自に建設した天宮は22年に完成。宇宙飛行士が約半年ごとに交代し、常駐している。神舟18号はロケット「長征2号F遥18」に搭載。打ち上げの約6時間半後に天宮にドッキングする。飛行士3人は天宮で活動している神舟17号の飛行士3人と交代し、約半年間、船外活動や科学実験を行う。
月探査を巡り、中国は30年までに中国人初の月面着陸を実現させる計画。月の裏側から試料(サンプル)を持ち帰る世界初の試みのため、月面無人探査機「嫦娥6号」を近く打ち上げる。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。